交通トラブルぅ(千葉地裁)

2017/9/13


この日最後に傍聴したのは、、、

事件名:傷害、器物破損
被告人:47歳独身男(保釈中? 在宅起訴?)
婚姻歴ナシ、無職、同居母親の年金で生活
交通違反での罰金刑以外の前科ナシ
裁判長:女性 書記官:女性
検察官:女性 弁護士:男

傍聴はボク1人だけ(被告人の母親は証人で居た)


事件概要(冒頭陳述より)
幕張イオン前の路上で交通トラブルが原因でAさんと
揉み合っていた所、イオンの警備員と通りがかりの
Bさんが仲裁に入る。
Bさんに押さえつけられた被告人は解放されようと
暴行をはたらき軽傷を負わせた後一旦現立ち去るが
警察に通報されることを恐れ現場に戻り、自身の
車中で警察に通報していたBさん車の窓ガラスを
手で押さえつけパワーウインドウ破損させた。
(被害額12万円弱)


この公判が始まる前にロビーで弁護士と被告が
打ち合わせしていて、話が聞こえたんだけど
傷害認めるけど、ガラスは壊そうと思ってなかった
から認めたくないとか男が言ってたんだよね。


公訴事実の認否を問われた時も傷害は認めたけど
訳の分からん言い訳してガラスは壊そうと思って
いなかったし、被害額がそんなにするとは思えないと
自分勝手な事を言ってた。


次に証人尋問(情状証人として被告人の母親)

主尋問(弁護士)
弁:どんな子か?
証:優しい子。
弁:今まで暴力を振るったり、問題ある行動は?
証:ない
弁:これから監督していけるか。
証:はい

こんな感じだったから(実際はもっと長かったけど)

反対尋問(検察官)
検:被告人はどうやって生活してる?
証:私の年金です。
検:被告人はお母さんのいう事を聞きますか?

ここでお母さんの証言が正直だったわ

「男の子だからねぇ、、、
聞かない時もありますよ。」


なんとまぁ
裁判長、検事、弁護士、ボクの4人はまるで
吉本新喜劇のように一斉にコケちゃった。

尋問は続きます。
検:それなのに監督していけるんですか?
証:ハイ!(キッパリ!)
検:具体的には?
証:特には?
検:終ります。

裁判長からも検事と同じ様な質問でした。


さて次は被告人質問
主尋問(検察官)
よく覚えてないけど、一旦立ち去ったのになんで
戻ってきたかとか、カッとなりやすい性格なのか
聞かれてたと。
被告は心療内科で処方された薬の副作用で怒りっぽく
なるとか言ってた。

検:被害者との示談はまだしてないようだが?
被:法テラスには相談してますのでこれからします。
検:被害者に連絡は?
被:いいえ。
検:なぜ?
被:怒ってると思うので私連絡したら逆撫でするかと
検:無職だけど被害弁償するお金はどうする?
被:働いて少しずつでも


事件から8ヶ月もたってなんもしてないんかい
こりゃ弁償する気ないな。


反対尋問(弁護士)
色々聞いてたけど、1番覚えてるのは次のやり取り。
弁:車のガラスを手で押し込んで壊したんですか?
被:ハイ
弁:ハイでいいんですね。
被:ハイ!

おいおいそこは否認してるんじゃ無かったんかい。
弁護士も国選なのかあんまり熱心ではなく

弁:別の弁護士に依頼して示談するんですね。
被:ハイ。法テラスに相談してます。

やっぱこいつあかんヤツだ


裁判長からの補足質問

判:お母さんのいう事を聞けますか?
被:ハイ
判:薬を服用していますが病気ですか?
被:「う〜ん 黙秘します。」

黙秘する理由がボクには分からなかった。




検察の求刑は罰金30万円


最後に何かと問われ、噛みながら謝罪の言葉を暗唱。

即決裁判のようで、休廷する事なくすかさず判決


主文 被告人を罰金30万円に処す。
払えない時は5,000円/日で労役場へと


母ちゃんの年金で払うなら労役場に行けって感じだわ